ユリコの旅

2018/01/02

東京オリンピック、東京パラリンピックの予算にも聖域を作らず

斬りこむと発言し、メディアの注目を集める小池百合子東京都知事。

多忙な彼女にはゆっくり鉄道の旅を楽しむ時間もないだろうが、

東京オリンピックを巡ってライバル関係にある森喜朗元首相と

日本列島改造計画を打ち出した自由民主党の大先輩、田中角栄の

功罪を検証し、東京オリンピックの準備や、その後に控える

リニア中央新幹線開業に備える準備のために、東京駅から

金沢駅に北陸新幹線のかがやきかはくたかに乗って欲しいと思う。

この北陸新幹線は途中の高崎駅までは上越新幹線の線路を共用しているが、

この上越新幹線の生みの親といえば言わずと知れた田中角栄である。

長く続く景気の低迷や就職難による閉塞感のためか、

田中角栄が現代の日本でブームになっているのも

わからなくもないが、田中を批判的に見ればゼネコンとの

癒着関係で不要な公共工事を推し進めた古い自由民主党の体質

そのものであり、そうした体質が熊でも乗せるのかと揶揄された

僻地に鉄道建設を推し進め、せっかくできた鉄道が

特定地方交通線に指定され廃線になって沿線の方々の悔し涙を

生むことになったり、この特定地方交通線を多く抱え込んだ

JR北海道の経営難やJR九州の株式上場の遅れに

繋がったことを上越新幹線の車窓を眺めながら

小池都知事には考えて欲しいと思う。

高崎駅を過ぎれば列車は本来の北陸新幹線区間に入るが、

この高崎駅と長野駅の間の北陸新幹線も、

ミニ新幹線、フル規格と様々な憶測が飛び交った末に

長野オリンピックという大義名分をバックにフル規格で

開業し、オリンピック景気の裏で並行在来線のJR東日本からの

経営分離や巨額の建設費といった負の遺産を残したことを

東京オリンピックに向けて教訓とせねばならないと思う。

この長野駅を過ぎれば列車はこの北陸新幹線の生みの親とも

言える森喜朗元首相の本丸であり、巨額の政務活動費問題に

ゆれる富山県に向かうが、賢明で市民目線を持つ

小池都知事ならばこの整備新幹線問題と政治とカネの

問題が無関係でないことは容易に理解できよう。

富山県を過ぎれば列車は終点の金沢駅に向かうのみだが、

この富山駅と金沢駅の間の在来線特急がなくなり、

新幹線かIRいしかわ鉄道線、あいの風とやま鉄道線の

利用を余儀なくされている地元の用務客にとっては

北陸新幹線の開業は手放しで喜べなかったと思うし、

北陸新幹線の延伸と並行在来線対策でさらなる負担を強いられる

石川県、福井県の住民の心情も小池知事なら

十分理解できよう。