一人相撲

2018/01/02

一人相撲。

プロ野球の投手が四死球を連発したり、暴投やボークなどで

自滅するようなケースを時折メディアがこのように

表現することがあるが、昨日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦に

登板した福岡ソフトバンクホークスの松坂大輔投手は

まさに一人相撲そのものだった。

彼の埼玉西武ライオンズ時代の同僚だった松井稼頭央選手や

中島裕之選手が不調や若手の台頭に苦しみながらも

東北楽天ゴールデンイーグルス、オリックスバファローズで

全盛期を彷彿とさせるプレーを見せているのに対して

松坂大輔投手は全盛期のピッチングにはほど遠く、

二軍でさえ満足と言える成績が挙げられていなかった。

千葉ロッテマリーンズとのクライマックスシリーズに向けて

松坂投手が戦力になるか見極めようと、一軍昇格を

決意した工藤公康監督も、昨日のような醜態と言えるピッチングでは

失敗の許されないクライマックスシリーズでの登板は難しいと否が応でも

悟ったと思うし、松坂投手自身も、福岡県筑後市の二軍施設で調整すると

コメントしたように自分は一軍にいるべきではないと悟ったようだ。

だが、松坂大輔投手の口から引退ということばが出なかったのは

何とも言えない思いがする。

前述の松井稼頭央選手らのように、もう一度全盛期の姿を見たいと思う

ファンもいるだろうが、正直言って福岡ソフトバンクホークスの

戦力になれているとは言いがたい松坂投手が高額の年俸を得ていることを

苦々しく思う向きもあると思うし、現在の彼の実力では無理に

現役を続けても彼の力投を期待して観戦に来たファンを裏切る

ピッチングしかできず、ファンの期待に応えるどころか

逆にファンを裏切って怒りを買うだけの結果になりやしないかとも思う。

今期も戦力外通告がプロ野球各球団で言い渡されはじめているが、

松坂投手を上回る成績を残しながら涙を飲んだ選手の気持ちは

察するに余りあるし、松坂投手も本気で現役を続けたいならば

涙どころか泥水を飲む覚悟で志し半ばでプロ野球の世界を去った

若い後輩や、再起を信じるファンの気持ちに一軍のマウンドで

きちんと結果を出すことで応えて欲しいと思うし、

それができないならば、韓国や台湾球界、あるいは日本や海外の

独立リーグなど我が国のプロ野球以外での再起の場を探すか、

球団に引退を申し入れメジャー級しくじり先生として

自分のこれまでを赤裸々にファンに語って欲しいと思う。